PR開示漏れ対策|TikTokでリーチ低下と制限を避ける運用基準

TikTokで商品紹介の動画を出したら、いつもより再生が伸びない。クリエイターに依頼したPR投稿に「有償パートナーシップ」のラベルが付いていなかったと、公開後に気づいた。担当者が慌てて設定を直したものの、そもそも誰が確認する決まりだったのか社内で答えられない。企業のTikTok運用では、こうした開示漏れの火種がいくつも潜んでいます。
TikTokは2026年8月25日にコミュニティガイドラインの改定版を公表し、9月24日に発効させました。商用コンテンツの開示ルールそのものは変わっていませんが、開示されていない投稿への扱いが「おすすめフィードの対象外」から「可視性の低下、または開示設定の強制適用」という書き方に改められています。繰り返し違反した場合の投稿制限やアカウント停止の規定は、従来どおり残っています。本記事は2026年10月2日時点の情報にもとづいています。
PR表記が必要だという一般論は、すでに多くの解説記事で語られています。本記事ではそこから一歩進めて、開示漏れが起きたら投稿とアカウントに何が起きるのか、漏れを防ぐ社内確認フローをどこに置くのか、運用代行会社やクリエイターとどう責任を分けるのかまで、企業の担当者がそのまま運用基準に落とし込める形で整理します。
この記事の要点
- TikTokは自社商品の宣伝もインフルエンサーへの依頼投稿も、コンテンツ開示設定での開示を義務づけている
- 9月24日発効の改定で、未開示の投稿は可視性の低下か開示設定の強制適用の対象になり、反復すると投稿制限やBANもあり得る
- 国内のステマ規制で責任を負うのは広告主であり、代行会社やクリエイターに任せきりにはできない
- 投稿前ゲート・公開後24時間チェック・違反通知時の初動の3点を社内フローに組み込めば、開示漏れの大半は防げる
TikTokの商用コンテンツ開示ルールと9月の改定点
TikTokで商用コンテンツを投稿する場合は、アプリの「コンテンツ開示設定」を使って明確に開示することが義務です。TikTok公式のコミュニティガイドライン「規制対象の商業活動」には、2026年8月25日公表・9月24日発効の版でもこの義務がはっきり書かれています。キャプションに「#PR」と書くだけでは足りず、プラットフォームの設定で開示することが前提になっている点を、まず押さえておく必要があります。
ここでいう商用コンテンツとは、自社の商品やサービスを宣伝する投稿と、金銭や商品などの見返りを受けて第三者ブランドを紹介する投稿の総称です。後者は一般に「ブランドコンテンツ」と呼ばれ、レビューや推奨の形をとっていても見返りがあれば対象になります。つまり企業アカウントの宣伝投稿も、インフルエンサーに依頼したPR投稿も、どちらも開示の対象だということです。
開示が必要になる2つのケース
公式ガイドラインが開示を求めているのは、自分のビジネスや商品、サービスを宣伝する場合と、何らかのインセンティブと引き換えにブランドコンテンツを投稿する場合の2つです。見落とされがちなのは前者で、企業が自社アカウントで新商品を紹介する投稿も、ガイドライン上は開示設定の対象に含まれています。
インセンティブの範囲も広く捉えておくべきです。報酬の支払いだけでなく、商品の無償提供、イベントへの招待、割引やアフィリエイト報酬など、投稿の見返りとして受け取る価値はすべて該当すると考えるのが安全です。社内で「お金を払っていないからPRではない」という判断が通ってしまうと、それがそのまま開示漏れの原因になります。
旧版と新版で変わった違反時の扱い
今回の改定で書き換わったのは、開示されていない投稿への処置の文言です。2025年9月13日発効の旧版では、開示設定を使っていない商用コンテンツはおすすめフィード(FYF)の対象外になると明記されていました。新版ではこの記述がなくなり、「可視性を下げるか、開示設定を適用することがある」という表現に置き換わっています。
一見すると処置が緩やかになったようにも読めますが、運用上の意味はむしろ逆です。おすすめフィードに載らないという分かりやすい結果ではなく、どの程度露出が下がるのかが外から見えにくくなりました。数字が伸びない原因が開示漏れなのか企画の問題なのかを切り分けにくくなるため、漏れを出さない前提で運用を組むほうが確実です。
| 項目 | 旧版(2025年9月13日発効) | 新版(2026年9月24日発効) |
|---|---|---|
| 開示義務 | コンテンツ開示設定で開示 | 変更なし(開示設定で明確に開示) |
| 未開示の投稿の扱い | おすすめフィードの対象外、または開示設定の適用 | 可視性の低下、または開示設定の適用 |
| 反復違反 | 一時的な投稿制限、アカウントBAN | 変更なし(一時的な投稿制限、アカウントBAN) |
| 関連ポリシー | ブランドコンテンツポリシーほか | ブランドコンテンツポリシー、広告クリエイティブポリシー、業種参入ポリシー |
開示漏れが起きた投稿とアカウントに起きること
開示漏れの影響は、投稿単位、アカウント単位、国内法の3層で段階的に重くなります。TikTok上の処置だけを気にしていると、景品表示法のリスクを見落とします。逆に法律の話だけをしていると、日々の配信で起きている露出の低下に気づけません。3つを分けて理解しておくことが、社内の判断をそろえる近道です。
投稿単位で起きる可視性の低下と設定の強制適用
最初に起きるのは、該当投稿の可視性の低下か、TikTok側による開示設定の適用です。開示設定が後から付くと、視聴者には広告であることを示すラベルが表示されます。投稿者が自分で付けたのか、プラットフォームに付けられたのかは視聴者には区別しにくいものの、運用チームから見れば管理できていなかった証拠が残ることになります。
可視性の低下については、どれだけ下がるのかを公式は数値で示していません。再生数が普段より落ちたときに、開示設定の有無を真っ先に確認する習慣をつけておくと原因の切り分けが速くなります。投稿の分析画面だけを見て企画の良し悪しを議論する前に、設定の状態を確認する手順をチェックリストに入れておくのがおすすめです。
アカウント単位で起きる投稿制限と停止
開示を繰り返し怠ると、アカウントが一時的に投稿できなくなったり、アカウント自体が停止されたりする可能性があると公式ガイドラインに書かれています。反復違反の規定は改定前後で変わっていないため、緩和されたと受け止めるのは誤りです。何回で制限がかかるのかは公表されていないため、1回目の指摘を軽く扱わないことが大切です。
企業アカウントが投稿制限を受けると、キャンペーン期間中の告知が止まり、広告配信やライブ配信の予定にも影響が出ます。フォロワーを積み上げてきたアカウントを失えば、取り戻すには長い時間がかかります。開示漏れは1本の投稿の問題ではなく、アカウントという資産全体のリスクとして扱うべきです。
国内法で問われるステマ規制の責任
日本国内では、2023年10月1日から景品表示法の指定告示によっていわゆるステマが規制されています。消費者庁の説明では、規制の対象は商品やサービスを供給する事業者、つまり広告主であり、依頼を受けて投稿したインフルエンサーなどの第三者は対象外です。2024年6月には、この規制にもとづく初の措置命令が医療法人に出されています。
ここから分かるのは、TikTok上の開示漏れが国内法の問題に発展した場合、責任を問われるのは発注した企業だという点です。代行会社やクリエイターのミスであっても、広告主が管理を怠った結果として扱われます。社内確認フローを広告主側に置かなければならない根拠は、この責任の所在にあります。
見落としやすいリスク
- TikTokの処置:可視性の低下や開示設定の強制適用は、通知がないまま数字だけが落ちる形で表れることがある
- アカウントの処置:反復違反の回数基準は非公開のため、1回目の指摘から記録と再発防止を残す
- 国内法:ステマ規制の対象は広告主であり、委託先のミスでも企業側の管理責任になる
開示漏れが起きやすい運用場面
開示漏れは、PR案件そのものよりも、案件の周辺にある判断のあいまいな場面で起きやすくなります。インフルエンサーへの正式な依頼は契約書や発注書があるため、開示を意識しやすいものです。問題になるのは、社内で「これは広告なのか」の線引きが共有されていない投稿です。
自社アカウントでの宣伝投稿
企業の公式アカウントが自社の新商品やセール情報を紹介する投稿は、公式ガイドライン上は「自分のビジネスを宣伝する」商用コンテンツに当たります。公式アカウントだから見れば分かるだろうという感覚で設定を省くと、ルール上は開示漏れになります。日常の投稿が多いアカウントほど、毎回の設定確認が形骸化しやすい点に注意が必要です。
社員が個人アカウントで自社商品を紹介する場合も、判断が分かれやすい場面です。会社から指示や依頼があれば広告主の表示と見なされる可能性が高いため、社員の発信ルールにも開示の考え方を入れておくべきです。自主的な投稿か業務としての投稿かを、本人任せにしない仕組みが求められます。
商品提供やギフティングの投稿
報酬を払わずに商品だけを送るギフティングは、開示漏れが特に多い領域です。送った側は「投稿は任意」と考えていても、投稿の見返りとして価値を提供している以上、ブランドコンテンツとして扱うのが安全です。発送時の案内文に、投稿する場合は開示設定をオンにしてほしいと明記しておくだけで、漏れは大きく減らせます。
アフィリエイトやTikTok Shopの紹介報酬が絡む投稿も同様です。成果報酬型であっても、売上に応じた見返りがある時点でインセンティブに当たります。クリエイター側が「固定報酬がないからPRではない」と誤解しているケースもあるため、依頼時の説明で開示が必要な理由まで伝えておくと行き違いが防げます。
投稿後の差し替えや再投稿
見落とされやすいのが、公開後の修正や再投稿の場面です。動画を差し替えるために投稿を削除して出し直すと、元の投稿で付けていた開示設定が新しい投稿に引き継がれません。キャプションだけ直したつもりで、設定の確認が抜けるのもよくある流れです。再投稿は新規投稿と同じチェックを通すというルールにしておくと安心です。
過去の投稿を広告として再利用する場合も、元の投稿の開示状態を確認する必要があります。素材の使用許諾は別の論点として整理しつつ、TikTok上での開示が正しく付いているかは公開面ごとに確認します。権利処理が済んでいても、開示が漏れていれば配信上のリスクは残ります。
| 場面 | 開示の要否 | 使う設定 | 漏れやすい理由 |
|---|---|---|---|
| 公式アカウントの新商品紹介 | 必要 | あなたのブランド | 自社だから明らかと思い込む |
| インフルエンサーへの有償依頼 | 必要 | ブランドコンテンツ | クリエイター任せで確認しない |
| 商品提供のみのギフティング | 必要 | ブランドコンテンツ | 報酬なしならPRではないと誤解 |
| アフィリエイトや紹介報酬つき投稿 | 必要 | ブランドコンテンツ | 成果報酬は対象外と誤解 |
| 削除後の再投稿 | 必要 | 元の投稿と同じ設定 | 設定が引き継がれない |
開示を正しく組み立てる3つの層
開示は、アプリの開示設定、動画内の表記、キャプションの表記という3つの層で組み立てると漏れも誤解も起きにくくなります。TikTokのルール上の必須は開示設定ですが、国内のステマ規制の観点では、視聴者が一目で広告だと分かる表示になっているかが問われます。設定だけ、表記だけのどちらかでは不十分だと考えてください。
開示設定の選び方
開示設定には、自社の商品やサービスを宣伝する「あなたのブランド」と、第三者ブランドとの提携を示す「ブランドコンテンツ」の2種類があります。TikTokの広告ヘルプによれば、設定は投稿作成時だけでなく投稿後の詳細オプションからも有効にでき、第三者ブランドの宣伝では「有償パートナーシップ」のラベルが表示されます。自社アカウントなら前者、依頼投稿なら後者というのが基本の使い分けです。
注意したいのは、設定の種類を間違えても開示漏れと同じくらい混乱を招く点です。インフルエンサーの投稿で「あなたのブランド」を選ぶと、クリエイター自身の商品のように見えてしまいます。発注時の指示書に、どちらの設定を選ぶかを案件ごとに明記しておくと、クリエイターが迷わずに済みます。
動画内とキャプションの表記
開示設定のラベルに加えて、動画の冒頭数秒とキャプションの先頭にも「PR」や「広告」と分かる表記を入れておくと安全です。縦型の全画面動画は流し見されることが多く、ラベルだけでは視聴者が気づかないこともあります。キャプションの末尾に大量のハッシュタグと一緒に埋もれた「#PR」は、表示として分かりにくいと判断されるおそれがあります。
表記の文言は、社内で統一しておくと確認作業が楽になります。たとえば「PR」「広告」「提供」のどれを使うか、ブランド名を併記するかを決めておけば、チェック担当者は有無だけを見ればよくなります。表記ルールを毎回議論していると、繁忙期にこそ確認が甘くなるからです。
開示の3層チェック
- 開示設定:あなたのブランド/ブランドコンテンツの選択が案件と一致しているか
- 動画内表記:冒頭の数秒で「PR」「広告」などが読める位置と大きさにあるか
- キャプション:先頭付近に表記があり、ハッシュタグの羅列に埋もれていないか
開示漏れを防ぐ社内確認フローの置き方
社内確認フローは、投稿前のゲート、公開後24時間以内のチェック、違反を指摘されたときの初動という3つの関門で設計するのが効果的です。投稿前の確認だけでは、差し替えや設定の外れを拾えません。公開後のチェックと初動の手順まで決めておくことで、漏れが起きても被害を最小限に抑えられます。
投稿前のゲート
投稿前のゲートでは、その投稿が商用コンテンツに当たるかの判定と、開示の3層がそろっているかの確認を行います。判定を毎回担当者の感覚に任せると基準がぶれるため、先ほどの場面別の表のように判断基準を文書化しておくことが大切です。迷った場合は開示する側に倒す、という原則を決めておくと判断が速くなります。
インフルエンサー投稿の場合は、下書き動画とキャプションを事前に受け取り、表記と設定の指示を確認します。クリエイターの表現の自由を尊重しつつも、開示に関する部分だけは修正を必須とする項目として依頼時に合意しておくと、後からの差し戻しで揉めにくくなります。
公開後24時間以内のチェック
公開後のチェックでは、実際に表示されている投稿画面を開き、ラベルが付いているか、表記が読めるかを確認します。下書きの段階では問題がなくても、投稿時に設定がオフのまま公開されるケースは珍しくありません。公開から24時間以内という期限を決めておけば、可視性が落ちる前に修正できる可能性が高まります。
確認した結果は、投稿URLと確認日時、確認者をスプレッドシートなどに記録しておきます。記録があれば、後から開示の状況を問われたときに説明でき、繰り返し違反を防ぐための振り返りにも使えます。確認の記録は、広告主として管理していたことを示す材料にもなります。
違反を指摘されたときの初動
TikTokから通知が届いた場合や、外部から開示漏れを指摘された場合は、まず該当投稿の開示設定と表記を直し、同じクリエイターや同じ時期の投稿に同様の漏れがないかを横断的に確認します。1本を直して終わりにすると、反復違反とみなされるリスクが残ります。
あわせて、なぜ漏れたのかを特定し、チェックリストや指示書のどこを直すかを決めます。指摘への対応が外部からの問い合わせを伴う場合は、広報や法務と連携して説明の窓口を一本化します。社内だけで判断がつかないときは、SNS運用の専門家に相談して確認体制を見直すのも一つの方法です。
| タイミング | 主な確認者 | 確認項目 |
|---|---|---|
| 投稿前ゲート | 運用担当+承認者 | 商用該当の判定、開示設定の種類、動画内とキャプションの表記 |
| 公開後24時間以内 | 運用担当 | 公開画面のラベル表示、表記の視認性、記録の作成 |
| 違反の指摘時 | 運用責任者+広報・法務 | 該当投稿の修正、同時期投稿の横断確認、原因と再発防止策 |
承認フローの回し方や差し戻しを減らす工夫については、以下の記事で詳しく解説しています。
運用代行会社とクリエイターとの責任分担
開示に関する最終責任は広告主である企業にあり、運用代行会社とクリエイターには実務上の役割を契約で割り振る形が基本です。国内のステマ規制の対象が広告主に限られる以上、代行会社に任せたから企業は関係ないという整理は成り立ちません。そのうえで、誰がどの作業をするのかを明確にしておくことが漏れを防ぎます。
広告主に残る責任
広告主に残るのは、何を商用コンテンツとして扱うかの方針決定と、管理体制を整える責任です。代行会社やクリエイターがどれほど慣れていても、案件ごとの判断基準を示すのは発注者の役割です。方針が文書になっていないと、委託先は自分たちの基準で判断するしかなく、会社ごとに対応がばらつきます。
また、確認記録の保管や違反時の最終判断も広告主側に置くべきです。代行会社が日々の確認を担う場合でも、月次の報告で開示状況を受け取り、企業側が確認した事実を残すことが管理責任を果たすうえで欠かせません。
代行会社とクリエイターに任せる範囲
運用代行会社には、投稿前のチェック、公開後の確認と記録、クリエイターへの指示書作成といった実務を任せるのが一般的です。クリエイターには、指示どおりの開示設定と表記を行うこと、下書きを期限までに提出すること、公開後に設定を変えないことを求めます。それぞれの役割は口頭ではなく、契約書や発注書に書き込んでおきます。
運用代行の現場では、開示の確認作業が契約の業務範囲に含まれているかどうかがあいまいなまま運用が始まるケースが少なくありません。見積もりの段階で、開示チェックや記録の作成が含まれているか、追加費用が発生するかを確認しておくと、後からの認識違いを防げます。
| 作業 | 広告主 | 運用代行会社 | クリエイター |
|---|---|---|---|
| 商用判定の方針決定 | 責任者 | 提案・助言 | - |
| 指示書の作成 | 承認 | 作成 | 受領・合意 |
| 開示設定と表記の実施 | - | 自社投稿で実施 | 依頼投稿で実施 |
| 公開後の確認と記録 | 月次で受領 | 実施 | - |
| 違反時の最終判断 | 責任者 | 原因報告 | 修正対応 |
委託契約で業務範囲や炎上時の対応をどう定めるかは、以下の記事でチェックリスト形式にまとめています。
開示しても成果を落とさない運用の考え方
正しく開示した投稿の配信を下げるという記述は、TikTokの公式ガイドラインには見当たりません。改定後のガイドラインで可視性の低下が明記されているのは、開示されていない商用コンテンツに対してです。PR表記を付けると伸びないという不安から開示を避けるのは、ルール上むしろ逆効果だと言えます。
成果を左右するのは、開示の有無よりも企画と冒頭の作り方です。広告だと分かっても見続けたくなる理由が、最初の数秒で伝わるかどうかが勝負になります。商品の説明から入るのではなく、視聴者の悩みや使う場面から入り、そのうえでPR表記を自然に添える構成にすると、表記が離脱の引き金になりにくくなります。
クリエイター起用の場合は、その人らしい語り口を残すことが成果につながります。台本を細かく指定しすぎると、開示表記と相まって広告らしさが強くなり、視聴者の反応が鈍くなりがちです。開示は必須、表現は任せるという線引きを指示書で示しておくと、ルールと成果の両立がしやすくなります。
こうした確認体制と企画づくりを外部に任せる場合、費用は依頼範囲によって大きく変わります。チェックや記録まで含めた料金の考え方は、以下の記事で相場とあわせて解説しています。
開示管理を任せられる運用会社の見極め方
開示管理を任せる運用会社は、ガイドラインの改定を追いかけて運用基準を更新できるかどうかで見極めるのが確実です。今回のように文言が変わっても、それを自社の運用に反映できない会社では、知らないうちに古い基準で確認が続いてしまいます。提案の段階で、直近の改定内容をどう運用に落とし込んでいるかを聞いてみると判断材料になります。
もう一つの見極めポイントは、確認の記録を残し、広告主に報告する仕組みを持っているかです。開示チェックを行っていると説明していても、記録や報告の形がなければ、企業側は管理していた事実を示せません。月次報告の項目に開示状況が含まれているか、サンプルを見せてもらうと実態が分かります。
依頼前に確認したい項目
- 直近のガイドライン改定を運用基準にどう反映しているか
- 投稿前と公開後の開示チェックが業務範囲に含まれているか
- 確認記録の形式と、広告主への報告の頻度
- クリエイター向け指示書に開示の項目があるか
インフルエンサー施策まで一体で任せたい場合は、キャスティングと開示管理を同じ会社が担えるかも確認しておきたいところです。窓口が分かれると、指示と確認の間で抜けが生まれやすくなります。自社に合う会社が分からないときは、まずは現状のアカウント運用について相談してみるのも手です。運用会社の選び方とおすすめの会社は、以下の記事で比較しています。
まとめ:開示漏れは仕組みで防ぎ、アカウントという資産を守る
TikTokは9月24日発効のガイドラインで、未開示の商用コンテンツに対する処置を可視性の低下と開示設定の強制適用という形に改めました。反復違反による投稿制限やアカウント停止の規定は変わっておらず、国内のステマ規制では広告主が責任を負います。担当者の注意力に頼るのではなく、仕組みで漏れを防ぐことが重要です。
- 自社投稿も依頼投稿も開示が必要。開示設定の種類を案件ごとに決め、動画内とキャプションの表記も合わせて3層で示す。
- 確認は3つの関門で設計する。投稿前ゲート、公開後24時間以内のチェック、違反指摘時の初動を手順として文書化する。
- 最終責任は広告主に残る。代行会社とクリエイターの役割を契約に書き込み、確認記録を企業側でも保管する。
まずは無料でSNSアカウント診断を
ハーマンドットでは、TikTokをはじめとする企業アカウントの運用代行とインフルエンサー施策を支援しています。過去の投稿の開示状況の確認から、投稿前ゲートや公開後チェックの手順づくり、クリエイター向け指示書の整備まで、改定後のガイドラインを踏まえた運用基準づくりをお手伝いします。
開示漏れが気になる投稿がある、代行会社やクリエイターとの役割分担を見直したいという段階でも構いません。初回相談は完全無料・所要時間30分・オンライン対応可能です。まずは現在のアカウントの状態をお聞かせください。



