Instagramハイライト設計術|プロフィール訪問後の迷いを減らす見せ順

Instagramのプロフィールを訪れた人は、数秒のうちに「このアカウントは自分に関係があるか」「次にどこを見ればいいか」を判断します。そのときフィード投稿より先に目に入りやすいのが、プロフィール上部やタブに並ぶハイライトです。ところが企業アカウントのハイライトは、キャンペーンごとに作っては放置され、名前もカバーもばらばらのまま増えていくケースが少なくありません。

検索上位の解説記事の多くは、ハイライトの作り方や編集手順、カバー画像のおしゃれな作り方を中心にまとめています。操作方法はそれで十分ですが、企業が本当に悩むのは「実績、FAQ、商品、予約、採用をどの順番で並べれば、訪問者が迷わず問い合わせや購入まで進むのか」という設計の部分です。

この記事では、2026年9月時点で確認できるハイライトの仕様を整理したうえで、プロフィール訪問後の回遊順に沿った見せ順の決め方、カバーの命名ルール、保存すべきストーリーズの選別基準、BtoB・BtoC別の構成テンプレートまでを解説します。SNS運用支援を行うハーマンドットの実務視点も交えてまとめました。

この記事の要点

  • ハイライトは検索対策ではなく、プロフィール到達後の回遊を決める「棚」として設計する
  • 見せ順は訪問者の疑問の順番に合わせ、信頼の根拠、よくある疑問、商品やサービス、行動の入口の順に並べるのが基本
  • 2026年9月時点で手動の並び替え機能はなく、ストーリーズを追加したハイライトが左端に移るため、更新の順番で並びを管理する
  • カバー名は短い名詞で中身を言い切り、期間限定の告知は保存せずに流す

Instagramハイライトはプロフィール訪問者の次の一手を決める棚です

Instagramハイライトとは、24時間で消えるストーリーズをテーマごとにまとめ、プロフィール上に残しておける機能です。2017年12月にストーリーズアーカイブと同時に発表された機能で、企業アカウントにとっては訪問者が自分で情報を探しにいける唯一の常設メニューという位置づけになります。フィード投稿が時系列で流れていくのに対し、ハイライトは運営側が意図した順番と分類で情報を置いておける点が大きな違いです。

ここで押さえておきたいのは、ハイライトが検索で見つけてもらうための機能ではないということです。発見はリールや検索、おすすめ面が担い、ハイライトは「見つけてもらった後」に訪問者を迷わせないための導線を担います。役割を分けて考えると、ハイライトに置くべき情報と置かなくてよい情報がはっきりしてきます。

2026年9月時点で押さえておくべき基本仕様

設計に入る前に、並び順と表示に関わる仕様を確認しておきます。いずれも2026年9月時点で国内の主要な解説記事やアプリ上の挙動から確認できる内容で、公式ヘルプで数値が明示されていない項目は目安として扱ってください。

項目2026年9月時点の仕様設計への影響
ハイライトの並び順ストーリーズを追加・更新したハイライトが左端に移動。手動の並び替え機能はない更新の順番で並びをコントロールする
ハイライト内の順番投稿日時の古いものから順に表示冒頭に置きたい案内は先に保存する
1つのハイライトの容量100件前後が上限と広く紹介されている(公式での数値明示は未確認)1テーマ10件前後に絞る方が見やすい
表示形式2025年9月に専用タブの縦長表示へ変更後、同年11月以降は丸型表示が戻ったアカウントもあり混在どちらの表示でも伝わる名前とカバーにする
足跡投稿から24時間以内のストーリーズのみ閲覧履歴が残る保存後の閲覧数は計測の目安にとどめる
Instagramハイライトの基本仕様と設計への影響

特に注意したいのが表示形式の混在です。自社の端末では丸型で見えていても、訪問者の端末ではタブ内の縦長サムネイルで表示されている可能性があります。カバーの文字が小さすぎないか、名前だけで中身が伝わるかを両方の表示で確認しておくと、仕様が再び変わっても慌てずに済みます。

また、過去のストーリーズからハイライトを作るには、ストーリーズのアーカイブ保存が有効になっている必要があります。企業アカウントを新たに立ち上げたときや担当者が交代したときは、最初にこの設定を確認しておくと、後から「使いたい素材が残っていない」という事態を避けられます。

ハイライトの見せ順は訪問者の疑問の順番で決めます

ハイライトの見せ順は、プロフィールを訪れた人が頭の中で順番に抱く疑問に合わせて決めるのが正解です。社内の都合で「新商品を一番左に」「採用を目立たせたい」と並べると、訪問者は答えを探して行き来することになり、そのまま離脱してしまいます。左から右へ読み進めるだけで判断材料がそろう並びを目指します。

訪問者が抱く疑問は信頼、不安、比較、行動の順に進む

初めてアカウントを訪れた人は、まず「ここは信頼できるのか」を確かめようとします。次に「自分の場合は大丈夫か」という個別の不安が浮かび、そのうえで商品やメニューを比べ、最後に予約や購入の方法を探します。支援現場で多くのプロフィールを見ていると、成果が出ているアカウントほど、この心理の流れとハイライトの並びが一致している傾向があります。

逆に、左端にキャンペーン告知、その隣に社員紹介、右端にお客様の声という並びは、信頼の根拠が一番見られにくい位置に置かれた状態です。訪問者は左側から数個しか見ないことが多いため、最初の3つで信頼と不安解消が完了する並びを意識すると、後ろのハイライトまで見てもらいやすくなります。

立ち上げたばかりで実績がまだ少ないアカウントの場合は、左端に「はじめての方へ」を置き、会社の考え方やサービスの特徴を先に伝える形でも構いません。実績がたまってきた段階で実績ハイライトを追加し、左端へ移していくと、アカウントの成長に合わせて並びも自然に整っていきます。

実績、FAQ、商品、予約、採用の基本配列

疑問の順番をハイライトの種類に置き換えると、次のような基本配列になります。すべてを作る必要はなく、自社の商材で訪問者が迷いやすい段階を優先して用意します。

位置訪問者の疑問置くハイライト中身の例
左端信頼できる相手か実績・お客様の声導入事例、レビュー、メディア掲載
2番目自分の場合は大丈夫かFAQ・はじめての方へ料金の考え方、よくある不安への回答
3番目何を選べばいいか商品・メニューカテゴリ別の紹介、比較、選び方
4番目どうすれば申し込めるか予約・購入方法申込手順、リンク付きストーリーズ
右側もっと知りたい採用・社内の様子働く人、制作の裏側、会社の考え方
訪問者の疑問に沿ったハイライトの基本配列

採用を右側に置くのは、採用が重要でないからではありません。顧客として訪れた人の回遊を邪魔しない位置に置きつつ、求職者はプロフィール全体を丁寧に見る傾向があるため、右側でも十分に見つけてもらえるからです。採用目的の比重が大きい企業は、採用専用アカウントを分けることも検討に値します。

並びの良し悪しは初見の人に確かめる

並び順が機能しているかどうかは、社内の担当者には判断しにくいものです。自社の商品やサービスを熟知しているため、どのハイライトを開けば何が書いてあるかを無意識に補ってしまうからです。確認するときは、アカウントを初めて見る社内の別部署の人や家族などに、プロフィールだけを見て「申し込み方法がわかるか」「料金の目安がつかめるか」を試してもらうと、迷いやすい箇所がすぐに見つかります。

確認の際は、どのハイライトから開いたか、どこで手が止まったかを横で観察するのがポイントです。最初に開かれたハイライトが左端でない場合は、名前やカバーが訪問者の関心とずれているサインと考えられます。数人に試してもらうだけでも、社内の思い込みで決めた並びとのずれがはっきり見えてきます。

予約や購入の導線は、ハイライトだけで完結させる必要はありません。プロフィールのアクションボタンやリンクと役割を分け、ハイライトでは申込の流れを見せて安心させる役に徹すると、入口が重複して迷うことを防げます。プロフィール自体を検索で見つけてもらう入口づくりは、以下の記事で詳しく解説しています。

プロフィール文や固定投稿とは役割を分けて考えます

ハイライトは、プロフィール文や固定表示の投稿と役割を分けることで初めて本来の力を発揮します。プロフィール文は「誰に何を提供しているか」を一言で伝える看板、固定投稿は世界観と代表的な実績を見せるショーウィンドウ、ハイライトは訪問者が自分で開いて疑問を解消する案内棚という位置づけです。

同じ情報を三か所に置かない

支援現場でプロフィールを診断すると、プロフィール文、固定投稿、ハイライトのすべてに同じキャンペーン情報が載っているケースをよく見かけます。情報が重複すると、訪問者は「どれが最新か」を判断できず、かえって迷いが増えます。ひとつの情報はひとつの場所に置くことを原則にし、ほかの場所からはそこへ誘導する形にすると、プロフィール全体がすっきり整理されます。

たとえば料金の情報はハイライトの「料金の考え方」に集約し、プロフィール文では「料金はハイライトへ」と一言添える程度にとどめます。固定投稿には料金表を載せず、代表的な事例や世界観が伝わる投稿を置くといった具合です。役割がはっきりすると、それぞれを更新するタイミングも決めやすくなります。

役割分担の目安

プロフィール各要素の役割を整理すると、次のようになります。自社のプロフィールで役割が重なっている箇所がないか、表と見比べて確認してみてください。

要素主な役割置く情報の例更新頻度の目安
プロフィール文誰に何を提供しているかを伝える事業内容、対象顧客、強み事業内容が変わったとき
固定投稿第一印象と世界観をつくる代表的な実績、ブランドの考え方数か月に1回
ハイライト訪問者の疑問を解消するFAQ、料金、申込手順、お客様の声月1回の棚卸し
リンク・アクションボタン行動の入口になる予約、購入、問い合わせ導線を変えたとき
プロフィール各要素の役割分担

この分担で考えると、ハイライトに入れるべきは「訪問者が行動する前に確かめたいこと」だとわかります。行動そのものの入口はリンクやボタンに任せ、ハイライトでは安心材料をそろえることに集中すると、各要素が重複せずに連携するプロフィールになります。

BtoCとBtoBでは並べるハイライトの中身が変わります

基本配列は共通でも、BtoCとBtoBでは各ハイライトに入れる中身と数が変わります。BtoCは短い時間で購入や来店を決める人が多いため、商品と予約の情報を厚くします。BtoBは検討期間が長く複数人で判断するため、実績と考え方を厚くして「社内で説明しやすい材料」をそろえることが重要です。

BtoC(店舗・EC・サロン)のテンプレート

店舗やECでは、左端に「お客様の声」や「着用レビュー」を置き、実際に使った人の様子で信頼をつくるのが効果的です。続けて「はじめての方へ」でサイズ感や送料、予約の変更ルールなど購入前の不安をまとめ、そのあとにカテゴリ別の商品ハイライトを並べます。商品ハイライトはカテゴリを増やしすぎると選びにくくなるため、3つ程度にまとめるのが目安です。

サロンや飲食店のように来店型の業態では、「アクセス」や「予約方法」を商品より手前に置くこともあります。来店前に最も調べられる情報が場所と空き状況だからです。季節メニューやキャンペーンは独立したハイライトにせず、期間中だけ告知ストーリーズとして流すと、終了後に古い情報が残る事故を防げます。

ECの場合は、商品ハイライトの最後に購入ページへのリンク付きストーリーズを置き、見終わった流れでそのまま購入に進めるようにします。商品紹介の途中にリンクを散らすより、最後にまとめて案内する方が、訪問者は内容を見終えてから落ち着いて判断できます。

BtoB(サービス・メーカー・専門職)のテンプレート

BtoBでは、左端に「導入事例」や「支援実績」を置き、業種や課題別に事例を並べます。次に「料金の考え方」や「よくある相談」を置いて、担当者が上司に説明する際の疑問を先回りして解消します。そのうえで「サービス紹介」「セミナー・資料」と続け、右側に「採用」や「社内の様子」を配置する流れが基本形です。

BtoBのハイライトで見落とされがちなのが、社名を出せない事例の扱いです。実名が出せない場合でも、業種、課題、取り組み内容、変化の方向性を定性的に書けば十分に判断材料になります。数字を盛ったり、許諾のない社名を出したりすると信頼を一気に失うため、出せる範囲で誠実にまとめることが大切です。

資料請求やセミナー申込につなげたいBtoB企業では、「資料・セミナー」のハイライトに申込ページへのリンク付きストーリーズを置きます。問い合わせよりも心理的な負担が小さい入口を用意しておくと、まだ検討初期の担当者も接点を持ちやすくなります。

採用ハイライトは求職者の疑問に合わせて別設計にする

採用ハイライトを置く場合は、顧客向けとは別の疑問の順番を意識します。求職者はまず「どんな人が働いているか」、次に「どんな仕事をするのか」、そして「応募の方法」を知りたいと考えます。ハイライト内もこの順番でストーリーズを並べると、顧客向けの導線を邪魔せずに採用の情報を十分に伝えられます。

位置BtoCのハイライト名例BtoBのハイライト名例
左端お客様の声導入事例
2番目はじめての方へ料金の考え方
3番目新作・定番サービス紹介
4番目予約方法資料・セミナー
5番目アクセスよくある相談
右側スタッフ採用
BtoC・BtoB別のハイライト構成テンプレート

同じ業種でも、上手に運用している企業のプロフィールを見比べると、ハイライトの数を絞り込んでいる点が共通しています。他社の事例から自社に合う構成を探したい場合は、以下の記事も参考になります。

カバーと名前は中身が一瞬で伝わる形にします

ハイライトのカバーと名前は、タップする前に中身が想像できることが最優先です。おしゃれなアイコンで統一しても、名前が「Info」「♡」「Pick」のように抽象的だと、訪問者はどれを開けばいいか判断できません。デザインの統一感は大切ですが、それは中身が伝わった後に効いてくる要素です。

ハイライト名は短い名詞で中身を言い切る

ハイライト名は表示幅が狭く、長い名前は途中で省略されます。そのため全角6文字前後までの短い名詞で、中身を言い切る名前にするのが基本です。「料金」「予約方法」「導入事例」のように、訪問者が探している言葉そのものを使うと迷いが減ります。英語表記はブランドの世界観に合う場合もありますが、日本の一般消費者向けでは日本語の方が伝わりやすい傾向があります。

名前には絵文字を先頭に付ける方法もありますが、絵文字だけで意味を持たせるのは避けます。表示形式が縦長のサムネイルになった場合、カバー画像と名前の情報量のバランスが変わるため、名前単体で意味が通じる状態にしておくと安全です。

行動を促すハイライトでは、「予約する」「購入方法」のように動作がわかる言葉を使うのも効果的です。名詞で情報の種類を示すハイライトと、動作で行動を示すハイライトを左右で使い分けると、訪問者は「知る」から「動く」への流れを自然にたどれます。

カバーは色で分類し、文字は大きく少なく

カバーはブランドカラーを基調にしつつ、役割ごとに色味を少し変えると分類が一目でわかります。たとえば信頼系は落ち着いた色、行動系はアクセントカラーというように分けると、左から右への流れが視覚的にも伝わります。カバー内に文字を入れる場合は、丸型でも縦長でも切れない中央部分に大きく短く配置してください。

世界観と読みやすさは両立させる

ブランドの世界観を重視する企業では、カバーをイラストや写真で統一したいという要望がよくあります。その方針自体は問題ありませんが、写真のカバーは丸く切り抜かれたときに何が写っているか判別しにくくなりがちです。写真を使う場合は、被写体を中央に大きく配置し、背景をシンプルにすると、小さな表示でも印象が残ります。

一度決めたカバーのルールは、デザインの元データとあわせて社内で共有しておきます。新しいハイライトを追加するたびに担当者が独自に作ると、少しずつ色や書体がずれて統一感が崩れていくためです。SNS運用の設計から実行までを外部の手も借りて進めたい場合は、ハーマンドットへの無料相談で自社に合う進め方を整理できます。

カバーと名前の確認ポイント

  • 名前だけを読んで中身が想像できるか
  • 名前が途中で省略されていないか
  • カバーの文字が丸型と縦長の両方で切れていないか
  • 役割ごとの色分けが左から右の流れと合っているか
  • 終了したキャンペーン名が残っていないか

保存するストーリーズと流すストーリーズを分けます

ハイライトに保存するのは、半年後に見られても価値が変わらないストーリーズだけです。反応が良かったからという理由で何でも保存すると、1つのハイライトが数十件に膨らみ、訪問者は最後まで見ずに閉じてしまいます。ハイライト内は古い順に表示されるため、古い情報が冒頭を占める点にも注意が必要です。

保存すべきストーリーズの基準

保存に向いているのは、よく受ける質問への回答、申込の手順、お客様の声、商品の使い方、会社の考え方など、時間が経っても内容が古くならないものです。特にDMやコメントで何度も同じ質問を受けている内容は、ハイライト化すると問い合わせ対応の工数削減にもつながります。

ハイライトの冒頭には、そのテーマの「目次」となる1枚を置くのがおすすめです。ハイライト内は古い順に並ぶため、目次ストーリーズを最初に投稿し、その後に個別の内容を追加していく順番で作ります。1つのハイライトは10件前後に収めると、最後まで見てもらいやすくなります。

保存せずに流すべきストーリーズ

期間限定のキャンペーン、日付入りのイベント告知、在庫状況、価格改定前の料金表などは、終了後に残っていると誤解やクレームの原因になります。これらは原則として保存せず、どうしても残す場合は終了日を管理して必ず外す運用にします。

お客様の投稿を保存するときの注意

お客様の声として、メンションされたストーリーズをシェアしてハイライトに保存する企業は多くあります。ただし、元の投稿者は24時間で消えるつもりで投稿している場合もあるため、長期間プロフィールに残すことについては、可能な範囲で本人に確認しておくのが丁寧です。

また、お客様の投稿に写り込んだ第三者の顔や個人が特定できる情報がないかも、保存前に確認します。信頼をつくるためのハイライトで信頼を損なわないよう、掲載基準を社内で決めておくと、担当者ごとの判断のばらつきも防げます。

判断ストーリーズの種類理由
保存するFAQ、申込手順、お客様の声、使い方、会社紹介時間が経っても価値が変わらない
条件付きで保存新商品紹介、実績報告定期的に入れ替える前提で残す
保存しない期間限定告知、日付入りイベント、旧料金表終了後に誤解の原因になる
保存しないアンケートやクイズの途中経過結果のない状態で残ると意味が伝わらない
ハイライトに保存するストーリーズの選別基準

ハイライト用のストーリーズは保存前提で作ります

ハイライトに残すストーリーズは、通常のストーリーズとは作り方を変えるべきです。通常のストーリーズはフォロワーとの日々の接点として気軽に投稿するものですが、ハイライト用は初めて訪れた人が単独で見ても意味が通じる内容にする必要があります。

初めて見る人に向けて文脈を補う

日々のストーリーズでは「昨日のお知らせの続きです」「前回の質問への回答」といった表現がよく使われますが、ハイライトに保存すると前後の文脈が失われます。保存を前提にするなら、1枚で完結する見出しと説明を入れ、日付や「本日」「今週」といった時間に依存する言葉は避けます。質問箱の回答を保存する場合も、元の質問を画面内に表示しておくと、後から見た人にも伝わります。

文字量にも注意が必要です。ストーリーズは数秒で次に進むため、1枚に詰め込みすぎると読み切れません。伝えたいことが多い場合は、1枚1メッセージを原則に複数枚へ分け、ハイライト内の流れで理解してもらう構成にします。

リンクと手順は最新の状態を保つ

申込手順や購入方法のハイライトでは、リンクスタンプを使ったストーリーズが中心になります。リンク先のページが移転したり、予約システムを変更したりすると、ハイライト内のリンクだけが古いまま残ることがあります。サイト側の変更があったときは、ハイライト内のリンクも必ず確認する運用にしておくと、訪問者を行き止まりに案内する事故を防げます。

手順を画面キャプチャで説明する場合、アプリや予約システムの画面デザインが変わると説明と実際の画面が合わなくなります。手順系のハイライトは半年に1回を目安に作り直すと決めておくと、古い画面が残り続けることを避けられます。

表示サイズが変わっても読める画面にする

ハイライト内のストーリーズは全画面で表示されますが、端末の画面サイズによって上下の端が隠れることがあります。重要な文字やリンクスタンプは画面の中央寄りに配置し、上端のアカウント名や下端の返信欄と重ならないようにしておくと、どの端末でも読みやすくなります。

並び順が崩れない運用ルールを先に決めます

ハイライトの並び順は、作った瞬間より運用を続ける中で崩れていきます。2026年9月時点では手動の並び替え機能がなく、ストーリーズを追加したハイライトが左端に移動するため、何も決めずに更新すると意図した見せ順が数週間で入れ替わるからです。

更新すると左端に移る仕様を逆に使う

並び替え機能がない以上、並びは「どのハイライトを最後に更新したか」で決まります。理想の並びを実現するには、右側に置きたいハイライトから順に更新し、最後に左端に置きたいハイライトを更新します。この方法で並びを整えたら、日常の更新は左端のハイライトに限定するルールにすると、並びが崩れにくくなります。

右側のハイライトに新しい内容を追加したい場合は、月1回の棚卸しのタイミングでまとめて追加し、その後に左側を順番に更新して並びを戻します。一時的にストーリーズを追加して後で削除する回避策もありますが、フォロワーのストーリーズ欄に不要な投稿が流れるため、頻繁に使うのはおすすめしません。

担当者が複数いる場合は更新の窓口を一本化する

店舗ごとや部署ごとに複数の担当者がストーリーズを投稿している場合、それぞれが思い思いにハイライトへ追加すると、並びはすぐに崩れます。ハイライトへの追加は特定の担当者だけが行い、ほかの担当者は保存したいストーリーズを申請する形にすると、見せ順と中身の品質を保ちやすくなります。

月1回の棚卸しで古い情報を外す

ハイライトは作るより保つ方が手間のかかる機能です。月に1回、各ハイライトを訪問者の目線で開き、古い料金や終了した告知が残っていないか、件数が増えすぎていないかを確認します。担当者が交代すると棚卸しが止まりやすいため、チェック項目を運用マニュアルに残しておくと引き継ぎが楽になります。

季節によって需要が変わる商材を扱う企業は、棚卸しのタイミングで商品ハイライトの中身を入れ替えるのも有効です。ハイライトそのものは残したまま中身だけを季節に合わせて更新すれば、並び順を大きく崩さずに鮮度を保てます。

月次棚卸しのチェック項目

  • 左から右の並びが訪問者の疑問の順番になっているか
  • 終了したキャンペーンや旧料金が残っていないか
  • 1つのハイライトが10件前後に収まっているか
  • リンク付きストーリーズのリンク先が切れていないか
  • DMでよく受ける新しい質問がFAQに反映されているか

棚卸しやストーリーズ制作を外部に任せる場合、ハイライトの整備が月額の運用範囲に含まれるかどうかは会社によって異なります。依頼範囲と費用の関係は、以下の記事で整理しています。

ハイライト運用でよく受ける疑問への答え

ハイライトに関する相談では、仕様面の細かな疑問も多く寄せられます。ここでは企業の担当者からよく受ける疑問に、2026年9月時点の情報で答えます。

ハイライトの数と1つあたりの件数の目安

作成できるハイライトの数に明確な上限はないとされていますが、企業アカウントでは5〜7個程度に絞る方が回遊しやすくなります。1つのハイライトには100件前後まで保存できると広く紹介されていますが、上限まで入れる必要はありません。数を増やすより、1つずつの役割をはっきりさせることを優先してください。

閲覧履歴と効果の見方

ハイライト内のストーリーズで閲覧履歴が残るのは、投稿から24時間以内のものに限られます。そのため保存後の閲覧状況を細かく追うのは難しく、効果は問い合わせやDMの内容の変化で見るのが現実的です。「料金の質問が減った」「予約方法を聞かれなくなった」といった変化は、ハイライトが機能している分かりやすいサインです。

不要になったハイライトの片付け方

役目を終えたハイライトは、残しておくより削除した方がプロフィールは見やすくなります。ハイライトを削除しても、ストーリーズのアーカイブ設定を有効にしていれば、元のストーリーズはアーカイブから見返せるのが一般的です。削除前にアーカイブ設定を確認しておけば、後から同じ素材を使って作り直すこともできます。

表示形式が端末ごとに違う場合の対応

2025年9月の表示変更以降、丸型の横並びと専用タブ内の縦長表示が混在しているとの報告があり、2026年9月時点でも公式に統一された説明は確認できていません。担当者の端末だけで判断せず、社内の複数の端末で表示を確認し、どちらでも名前とカバーが伝わる設計にしておくのが確実です。

いずれの疑問も、仕様そのものより「訪問者にどう見えているか」を基準に判断するのが近道です。仕様は今後も変わる可能性があるため、変化があったときは今回の考え方に立ち返り、名前、カバー、中身の順に影響を確認していけば対応を誤ることはありません。

社内で回しきれない場合は運用体制から見直します

ハイライトが放置される原因の多くは、設計の知識不足ではなく運用体制の問題です。フィード投稿やリールの制作で手一杯になると、ハイライトの更新や棚卸しは後回しになり、気づいたときには古い情報だらけのプロフィールになっています。

ハーマンドットの支援現場でも、プロフィール全体の導線を見直すだけで、投稿本数を増やさずに問い合わせの質が変わる傾向があります。社内で担当者を確保できない場合は、プロフィール設計まで対応範囲に含む運用会社を選ぶと、ハイライトも含めた導線を継続的に整えられます。運用会社の選び方は、以下の記事で詳しく解説しています。

社内で運用を続ける場合も、ハイライトの設計と棚卸しだけを外部の専門家に相談し、日々のストーリーズ投稿は社内で担うという分担も可能です。すべてを任せるか、すべてを自社で抱えるかの二択ではなく、手が回らない部分だけを切り出して考えると、無理のない体制を組みやすくなります。

外部に依頼する際は、ハイライトの整備が運用範囲に含まれるか、ストーリーズの制作本数や棚卸しの頻度をどう取り決めるかを契約前に確認しておくことが大切です。ハイライトの更新を誰が担うかを明文化しておかないと、社内と運用会社の間で作業が宙に浮き、結局放置される原因になります。

自社のハイライト構成が訪問者の目線で機能しているか判断に迷う場合は、ハーマンドットの無料相談で現状のプロフィールを一緒に確認することもできます。

まとめ:ハイライトは訪問者の疑問の順番で並べて保つ

Instagramハイライトは、プロフィールを訪れた人を迷わせずに次の行動へ導くための常設メニューです。見せ順、名前、保存する中身、運用ルールの4点をそろえることで、投稿を増やさなくてもプロフィールの働きは大きく変わります。まずは自社のプロフィールを初めて訪れた人の目線で開き、左端から順に疑問が解消されていくかを確かめるところから始めてみてください。

  • 左から実績、FAQ、商品、予約、採用の順に、訪問者の疑問に沿って並べる
  • ハイライト名は短い名詞で言い切り、期間限定の告知は保存せずに流す
  • 並び替え機能がないため、更新の順番と月1回の棚卸しで並びを保つ

まずは無料でSNSアカウント診断を

ハーマンドットでは、Instagramをはじめとする企業SNSアカウントの運用支援を行っています。ハイライトの見せ順やプロフィール導線、ストーリーズの制作体制まで、現在のアカウントを拝見したうえで改善の優先順位を具体的にご提案します。

「ハイライトを作ったものの問い合わせにつながっていない」「どの情報から整えればいいかわからない」といった段階からでもご相談いただけます。初回相談は完全無料・所要時間30分・オンライン対応可能です。

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